アプリだけでなく本体まで用意しちゃった!
この「養命酒」はその名のとおり養命酒のプロモーションとして生まれたプロジェクトです。
Google Assistantのアプリだけでなく、ソニーのスマートスピーカー「LF-S50G」に養命酒キグルミを着せた「AI養命酒」というハードまで用意しちゃった本気のプロモーションプロジェクトです!
とにかくツッコミどころ満載ながら、これぞブランディング!と言える一大プロジェクトになってますので、特にスマートスピーカーでのプロモーションを考えている方は必見です!
養命酒 使い方
話し方
Google Assistantのアプリですので、Google HomeがなくてもスマホのGoogle Assistantアプリでスマホで利用することができます。なので、iPhone/iPadユーザーでも使うことができます。
この「AI養命酒」は養命酒にまつわる情報を提供するAIなので、養命酒に関する質問とか自身の健康に関する相談をすると、だいたいな感じでだいたい養命酒を勧めてきますw
でもまあ「養命酒につないで」ってユーザーが言ってるわけで、結果養命酒を勧められても何も間違っていません(笑)
ただ、最初は何を聞いていいか分からないと思うので、私の方でいろいろ聞いてみました!
これを参考にみなさんもいろいろ聞いてみてください。
養命酒 質問集
『車は運転していい?』
『養命酒っていくら?』
『老眼です』
『なんで商品名が養命酒なの?』
『胃が痛い』
『ダルい』
『イライラする』
『いつ飲むの?』
『ビンくんは元気?』
健康面に関する内容はまだまだ登録ワードが少ないようで、ちょっと残念ですね。
養命酒の効能から逆引きした症状からサポートしているように思えますが、そもそもナンチャッテ感をいい感じで出しているし、それが狙いだとすれば「歯が痛い」「目がかすむ」「寝れない」といったあまり養命酒と関係のない症状も対応して軽くボケて欲しいと思いました。
「ギャグがすべる」とか「何故かモテナイ」とかネタで言いそうなワードまでサポートしてあると、私のようなクソレビュワーがまんまと釣り出されるので是非入れ込んで欲しいところです。
ただ、どんな症状を言っても最終的に養命酒を勧めるというお約束はしっかりと守っていて流石です。
あと、「電気を消して」といったスマートホーム系は「ご自分で消してください」とツレナイですし、「今何時」といったスマートスピーカー定番案件も「時計を見ろ」とこれまたツレナイですw
しかし・・公式スクショのベッドルームに養命酒置いて話しかける絵がシュール過ぎる・・
養命酒、何か歌って・・がオススメ!
養命酒さんは若者も含めて幅広い世代に飲んで欲しいとのことから、以前からネットやアプリといったツールを使ってぶっ飛んだプロモーションを展開されてきました。
「何か歌って」と言えばこの曲をかけてくれます。
逆にこれ以外はかけてくれませんw
昨年、YO-YO-YO-YO-YO-YO- YO-YO-YO-YO-YO-Mei とノリノリのオリジナルラップソング「胃腸de上々!」と共にリズムゲームまで出されたんですが、その時の「胃腸de上々!」がフルで流れます!
これ、実は動画で見た方が遥かに楽しいんですよね。。
是非Amazon Echo Spot対応でAlexa側にも提供して欲しいです。
まあこれは以前のプロモーション素材なわけですが、やはり素材を持っているということは強いですね。新しいテクノロジーやガジェットがムーブメントになった時、今までの資産が生きてくるのは大きいです。
Vtuberなんかもブームで慌てて作ったものよりも、何年も前から積み上げてきたものが強かったりしますし。
しりとりはお約束過ぎて試さずにはいられない!
AI養命酒さんが唐突にしりとりもできるとか言い出すので、まんまとやってみました。
養命酒:まずは私からいきますね。養命酒しりとりの「り」
俺:りんご
養命酒:効果が溶け込む養命酒の「ゆ」
俺:勇気
養命酒:君といつまでも養命酒の「ゆ」
俺:ユリ
養命酒:料理を楽しむために養命酒の「ゆ」
俺:湯たんぽ
養命酒:ほっとけない魅力のビンくんがいる養命酒の「ゆ」
俺:ユースケサンタマリア
養命酒:すいません、「ユースケサンタマリア」は私が知らない言葉のようです・・
俺:知らんのかい! (吉田裕ふうに)
メタルに輝くAI養命酒に応募せよ!
冒頭にも記載したように、ソニーのスマートスピーカー「LF-S50G」に養命酒のビン型のガワを被せた「AI養命酒」というオリジナルスマートスピーカーを作り、これをプレゼントとして応募受付しています。
だれも見た目をポンコツだとは言ってないのですが、何故か勝手にメタルエディションが用意されましたw
以下のURLで応募できますので、気になった方は是非!
さらに、言ったことをオウム返しするだけのスピーカーである「AI養命酒 初号機」も合わせてプレゼントしています。もはやここまでやりきったプロモーションも珍しいですねw
私も当然メタルAI養命酒目当てで応募しました!
エライ人の神の手によって当選していただけるなら死ぬ気でレビュー書きますので、是非エライ方の神の手をYOろしくお願いします。
全てにおいて手抜きのないプロモーション
どこまで本当か分からない・・・いや、ほぼネタだろう・・と思いつつもAI養命酒プロジェクトの開発秘話もしっかりとコンテンツとして作られています。
単にスマートスピーカーがブームになってきたから乗っかろう・・というようなチープさは全く感じられず、全てがしっかりと計算され、プロモーションの目的がはっきり分かるという点で素晴らしいと思います。
当然かなりのコストがかかっているでしょうが、手抜きのない想いのこもったプロジェクトってのはユーザーや顧客に届きます。若い人たちに「またお前か!」と言わせた時点で素晴らしいと思います。
さて、問題はここまでやられてしまったので、我々も含め他のプロモーションにおいて、「試験的にスキルを出してみた」「とりあえずスマートスピーカーに参戦しておいた」といった言い訳で適当なスキルを出してももう通用しないってことです。
既存のコンテンツをそのままスマートスピーカースキルに転用しただけのコンテンツはもう通用しません。プラスαでスマートスピーカー、スマートディスプレイとしてのコンテンツとしてしっかりと作り込まないといけませんね。
そういう点ではこの「AI養命酒」も少し修正すべき点はあります。2度目以降も毎度アプリ起動時に説明と年齢確認が入るにはもったいないです。この辺、アプリ自体の作り込みや反応ワードに甘さがあるので、その修正を期待したいところです。
企業のスマスピプロモーションが変わってくるかも
一気に普及フェーズに入ったスマートスピーカーですが、個々のスキルで見た場合にはまだまだ起動数は思ったほどにはなっていません。それだけユーザーの方もまだまだ使いこなせてないのでしょう。
ただし、スキルを提供する側もまだ手探りで、それ故にユーザーに期待はずれ感を抱かせてしまっているスキルもかなり多いのが現状です。まだまだ「とりあえず出してみた」が透けて見えるスキルが多い。
しかし、それなりの時間とコストをかけたスキルやプロモーションがしっかりと成果を上げるようになってくるとこの状況は一変すると思います。言うてもスマホアプリと比べれば開発費は抑えられる傾向にありますし、工夫次第ではコストを抑えた割にバズを得ることも可能だと思います。
そういう意味で、この養命酒さんの取り組みは非常に参考になると思っています。
各企業もスマートスピーカーを介したプロモーションにはある程度コストをかけてくるでしょう。これから年末にかけてスマートディスプレイが主戦場になると一層差が出てくると思います。
スマートスピーカーを使ったプロモーションを考えている担当者さんは、今のうちから「ただスキルを出したい」ではなく「意味のあるスキル」「使って貰えるスキル」「バズ目的の仕掛けのあるスキル」を提案してくれる開発会社さんを見つけるべきかと思います。
そしてそのためには、それなりの予算を計上しておく必要があります。
ユーザーからすれば楽しみなフェーズに入ってきましたね!
あとがき
養命酒にアルコール分が14%も含まれてるとか知らなかったYO-
@J_kumagaiさんをフォロー
よろしければRSSの登録もよろしくお願いしますね。
■RSSフィード