テレビの大画面でAlexaスキルを使ってみる
簡単にAmazon Primeビデオを楽しめるAmazon FireTVですが、昨年10月にFireTV 4Kモデルに続いてFireTV Stickの新型モデルも4K対応となりました。と、同時にAlexa対応も行われ、付属のマイク付きリモコンからAlexaスキルを起動、テレビ画面でAlexaスキルが使えるようになりました!
今回はこのAmazon FireTV 4KモデルでのAlexaスキル使用レポートです!
FireTV+テレビが最安値のディスプレイ対応Alexaなのだ!
もうこの小見出しで本記事の書きたいことが終了だったりしますw
※テレビの本体価格はしれっと無視してるんでそこツッコまないでね
そう! 現在販売されているモデルのAmazon FireTV Stickを買えば、テレビ画面でAlexaスキルが普通に動作するんです。使い勝手やスピーカー反応性能などもろもろすっ飛ばせば(コラw)、ディスプレイ対応Alexaスキルを圧倒的に安値で使えちゃうんです!
Amazon Echo Spotは14980円。
Amazon Echo Showは27980円。
これに対して、FireTV Stickなら4980円、FireTV 4K Stickでも6980円。
ただしFireTV Stickの場合、ほぼいつも何らかの割引が走ってるんで大体3980円で買えます。
ディスプレイ対応した動画メインのAlexaスキルを試すだけなら、FireTV Stickの圧倒的なコスパ感にSpotとShowのどっちも定価で購入した私なんぞはクラクラしちゃいます・・・
しかもEcho Showよりも快適にAmazon Primeビデオが見れちゃう!(コラコラw)
いや、これネタ記事でも何でもなく割と真面目に重要です。ユーザーというよりもむしろ提供側、Alexaスキルのツクリテにとってね。
ということで、自宅で転がってたFireTV 4Kモデルが復活です。
「HDMI1端子よ! 私は帰ってきた!」
まずは現状のFireTVのラインナップをおさらい
私が持っているのはFireTV 4Kモデルの方ですが、昨年10月にFireTV Stickも4K対応モデルが出たため、ひし形の通常モデルとStickモデルの差異がなくなりました。
そもそもひし形のモデルがハイエンド、スティック型がエントリーモデルとして差別化されていましたが、スティック型も4K対応されて価格が上がったことにより、今後はFireTV 4K Stickとして一本化されると思います。
もう一つ地味に重要な点として、「StickはHDMIコネクタの取り回しに難がある」というところです。
テレビの機種によっては、HDMIコネクタの隣接幅が狭くFireTV Stickを刺すと隣のHDMIコネクタが使用できないものがありました。昨年まで私が使っていた旧型レグザもまさにこのパターンでした。
ただし、FireTV StickモデルにHDMIの延長コネクタが同梱されるようになり、この問題は解消されています。というかAC電源も必要なので、無理にスティック状にするメリットがそうあるとも思えないんだけどもw
なのでFireTV 4K Stickモデルでも後からHDMI分配器とか延長コードを買わずともよくなりました。
FireTVを今買うならどのモデル?
これは単純に4K対応テレビに繋ぐかどうかですね。
2019年1月4日時点では、ひし形のFireTV 4KモデルはAmazonで品切れになっています。Stick型が4K対応したことによりひし形モデルの必要性がなくなっているので、セールで売れ過ぎて在庫切れた・・というよりももうFireTV Stick 4Kモデルへ移行ということでしょう。
つまり、4K対応モデルも非対応モデルもStickタイプに統一ですね。
細かいところで言えば、同じStickタイプでも4K対応モデルの方が内蔵プロセッサの性能が良いため若干キビキビ動きます。両者の差額は実質3000円なので、4Kテレビを持っていない方でも4K対応モデルを買う意味はあります。
いずれにしてもどちらのモデルでもAlexaは対応していますし、音声リモコンは全く同じものが付属しますから、テレビ画面でAlexaスキルを試したいだけなら通常のFireTV Stickを購入すればOKです。
Alexaの使用はマイクボタンを押しながら話すだけ
もともとFireTVは音声リモコンのマイクボタンを押していると音声受付モードになり、その状態で観たい番組名を言えば音声検索してくれていました。
ここがAlexaに変わっただけですから、マイクボタンを押し込んでいる間画面上部に青いラインが走り、Alexaが聞いている状態になります。
ですから、「アレクサ、」というウェイクワードが不要です。これにより、スマートスピーカーであるEcho端末が近くにあっても問題は起きません。さらに、Echo端末と同一のアマゾンアカウントでFireTVを起動していれば、Alexaアプリで有効化した全てのスキルがすぐに利用できます。
フラッシュブリーフィングでNHKニュースをトップ設定しておくと、マイクボタンを押して「ニュースを開いて」と言うだけでNHKニュースが流れます。
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【NHKニュース】 レビュー Echoを買ったらまず体験しよう。Spotなら動画も付くぞ! [Amazon Alexa]
テレビの大画面で、動画でNHKニュースがいつでも観ることができるというのは便利です。
テレビが付いていて、FireTV画面がアクティブになっている・・・という前提ではあるものの、「ニュースを開いて」だけで簡単にニュース動画が出せるのは人によっては凄く便利でしょう。
Primeビデオの合間や映画を見終わった後などのシチュエーションで、本当に簡単にNHKニュースにアクセスできるわけです。
我が社でリリースしている「委員長・椎名乙葉 時間ですよ」と「イケメンヴァンパイア レオナルド・ダ・ヴィンチの時間」です。どちらも声優が時間を教えてくれるだけのシンプルなスキルですが、Echo Spot、Echo Showの発売に合わせてディスプレイ対応をしています。
昨年秋からFireTVがAlexa対応されたことで、Alexaスキルがこのようにテレビの大画面で起動される可能性が増えています。1枚絵だけでもあるとないとでは大違いなので、きちんとディスプレイ対応することは大事ですね。しかもテレビの大画面で再生される機会が増えるということは、素材のサイズや圧縮率まで気を使ってスキルを制作する必要があるということになります。
「Hey MIKU!」もきちんと対応してあります。
ミクの回答内容で絵柄も変わります!
以前レビュー紹介した「SKE48動画」などは、FireTVのAlexaで視聴するのに最も適したスキルと言えます。
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【SKE48動画】 レビュー SKEファンなら今すぐSpotを買うべし! [Alexa]
画質も十分ですし、そもそも動画の番組ですからテレビの大画面で観れるだけで一気に価値が上がりました。正直Echo Spotで見ても丸型で画面が小さいですし、大画面を求めてEcho Showにいけば3万円近く出さねばなりません。しかしFireTV Stickなら4000円です。SKEファンならこのためだけに購入しても全然元を取れますよね。
「天気予報を開いて」でデフォルトの天気予報が聞けます。
気温や週間予報が一目で分かるので、やはり画面があると便利ですね。
なおAlexaは端末毎に住所情報を設定します。私の場合、FireTVの初期モデルを一番最初に購入した時に設定した住所のままでした。こういった設定もAlexaアプリから変更できるので地味に便利になりました。
「AbemaTV」は若干ややこしい動きになります。
というのも、FireTVで音声で「AbemaTVを開いて」と言うと、FireTVのAbemaTVアプリを開きにいきます。まだインストールしていない場合は、上記スクショのように「AbemaTVアプリ」のDL画面に飛ばされます。
つまり、FireTV上では「AbemaTVスキル」は起動できません。
これは、FireTV上で音声検索すると、直接AbemaTV内の番組を検索してくれるからです。このように、FireTV上で動作するアプリでコンテンツを持っているようなサービスでは、AlexaスキルよりもFireTVアプリが優先されるようになっています。
徐々にディスプレイ環境に浸透するAlexa姉さん
ここまで長々と書いてきましたが、とは言えFireTVがAlexa対応したとしても”現状では”言うほど大した話ではないです…
だって、Echoシリーズで既にAlexaスキルに触れている人にとっては無理矢理FireTVで使う必要がないですから。FireTVの場合は、テレビ本体の電源を付けてかつFireTVへ入力切替しておかなくてはなりません。気軽にパッと一声でスキルを起動できる便利さとは真逆なので、恐らく普段Echo端末で使うようなスキルは使われません。
一方で、まだスマートスピーカーやAlexaに触れたことがないFireTVユーザーにとってAlexaを知る機会が増える・・と言われても、多くのユーザーにとっては「なんのこっちゃ??」でしょう。Primeビデオを観るだけのハードですから・・
つまり現状では、FireTVにAlexaが導入されても微妙にマッチングしないんですよね・・・例えるなら、幼稚園の頃に一緒に遊んでた従兄弟と大学生の頃に再開して、「お、おう。。」みたいな微妙な空気が流れた時のような感じでしょうか。。
ん? ちょっと違う?w
でも、最初は久しぶりで照れくさくとも、しばらく一緒にいたら打ち解けて子供の頃のようにお互い気兼ねなく話できるようになるじゃないですか!
え? そうでもない??w
現状は、Echoシリーズでスマートスピーカーを使っている人が、FireTVで大画面でスキルを使って「おお!」のレベルだとは思います。だって、普段Alexaを使ってなくてPrimeビデオ観てるだけの人がFireTVでAlexaなんか急に使えるはずないですからね。
でも、少しづつAlexaが浸透していって、FireTVを楽しむついでにAlexaスキルにも触れるようになる・・もしくは、EchoシリーズでAlexaスキルを便利に使い始め、動画対応スキルはFireTVで楽しむようになる・・・など、少しづつディスプレイ対応スキルへ触れる機会が増えていくのは間違いありません。
FireTVのAlexa対応の次にやってくるのは恐らくFireHDタブレットでのShowモード対応。つまり、FireHDタブレットがEcho Showのように使えるようになるというアレです。
昨年末までは、「Spotだと画面が小さくていびつ」「Showはクソ高くて普及モデルではない」という状況でした。
しかし2019年は、「安価なFireTV」と「恐ろしい値引きで攻めてくるFireHDタブレット」という5000円程度でスマートディスプレイの環境が整うことになります。
じりじりと知らぬ間にディスプレイ環境に這い寄ってくるAlexa姉さん。
Alexaスキルの人気カテゴリの変化は当然として、各スキルの仕様自体も大きく変わってくるように思います。
いよいよスマートディスプレイが本格普及するのかどうか、楽しみな2019年です。
あとがき
FireTVでも使ってもらうには、とにかく覚えやすいスキル名が重要だと感じた今日この頃。
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